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パススルー充電とは?充電しながら給電できる仕組みとメリット・注意点を解説

公開日:2026年4月23日

「充電しながら電気製品を使っても大丈夫なの?」「パススルーってよく聞くけど、どういう意味?」

ポータブル電源を調べていると「パススルー充電対応」という表記を見かけることがあります。なんとなく「充電しながら使える機能」とはわかっても、実際の仕組みやどんなシーンで役立つのか、バッテリーへの影響はどうなのか——気になる疑問は意外と多いものです。

この記事ではパススルー充電の仕組みをゼロから解説し、メリット・デメリット、UPSモードとの違い、正しい使い方まで丁寧に説明します。「充電しながら使いたいけど不安」という方にも、「常時コンセントにつなぎっぱなしで使いたい」という方にも役立つ内容です。

パススルー充電の仕組みイメージ
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パススルー充電とは

パススルー充電とは、ポータブル電源をコンセント(またはソーラー等)から充電しながら、同時に接続した家電や機器へ電力を供給できる機能です。「パススルー(Passthrough)」とは「通り抜ける」という意味で、入力した電力がバッテリーを経由しながら出力側にも「通り抜けて」いくイメージです。

たとえば、ポータブル電源をコンセントにつなぎながら、そのポータブル電源のコンセント差し込み口にノートPCのACアダプターを挿すと、PCが動作しつつポータブル電源も充電されていくことをパススルー充電と呼びます。


パススルー充電の仕組み

ポータブル電源の内部には、大きく分けて以下の2つの回路が存在します。

  • 充電回路:外部から入力された電力をバッテリーに蓄える回路
  • インバーター回路:バッテリーの直流(DC)を交流(AC)に変換して出力ポートへ送る回路

通常の使用時(コンセントなし)はバッテリーの電力がインバーターを通って家電へ届きます。パススルー時はこれに加えて、コンセントから入力された電力が充電回路でバッテリーへ流れ込みながら、並行してインバーター経由で出力ポートにも電力が供給されます。

パススルー充電中の電力の流れ

コンセント(AC入力) → 充電回路 → バッテリーへ充電(同時進行)
コンセント(AC入力) → インバーター → 出力ポートへ給電(同時進行)

製品によって内部の設計は異なりますが、多くのモデルでは「入力電力のうちバッテリー充電に使う分と出力に使う分を自動で振り分ける」方式を採用しています。

入力電力と出力電力の関係

パススルー充電を正しく機能させるためには、AC入力電力が接続した家電の消費電力を上回っている必要があります

たとえばAC入力が300Wで、接続した家電が400Wを消費している場合、入力では足りず不足分をバッテリーから補うことになります。この状態が続くとバッテリーが放電し続け、最終的に電欠になります。パススルー充電として正しく機能する(充電しながら使う)ためには、入力電力が出力電力を超えている必要があります。

状況 バッテリーの動き 結果
入力 > 出力 差分がバッテリーに充電される 充電しながら給電(正常なパススルー)
入力 = 出力 バッテリーの残量が変化しない 現状維持のまま給電
入力 < 出力 不足分をバッテリーから補う バッテリーが放電してゆく

 

パススルー充電の仕組みイメージ
パススルー充電中の電力フローイメージ

パススルー充電のメリット

メリット①:UPS(無停電電源装置)代わりに使える

パススルー充電の最大の活用法のひとつが、簡易UPS(Uninterruptible Power Supply)としての使い方です。UPSとは停電時に自動で電力を供給し続ける装置で、サーバーや医療機器の保護に使われますが、一般向けの製品は高価です。

ポータブル電源をコンセントにつなぎながら、PCやルーターをポータブル電源の出力ポートにつないでおくと、停電発生時にそのままポータブル電源のバッテリーから給電が継続されます。在宅ワーク中の突然の停電でPC作業が中断された、ルーターが止まってWeb会議が切れるなど、不測の事態を防ぐ「転ばぬ先の杖」として機能します。

メリット②:バッテリーを消耗させずに長時間使える

コンセントが使える環境では、パススルー充電によってバッテリーをほとんど消耗させずに長時間給電できます。たとえばアウトドア用品の電源として使いながら、夜はコンセントで充電といった運用が可能になります。

メリット③:使いながら補充電できる

キャンプや車中泊などで日中にバッテリーを使い、日が差してきたらソーラーパネルを接続してパススルー充電というように、使用を止めずにエネルギーを補充できます。ソーラー入力が出力を上回っていれば実質無限に使い続けることも理論上は可能です。


パススルー充電のデメリットと注意点

デメリット①:バッテリーへの負荷が大きい

パススルー充電の最大の懸念が、充電と放電を同時に行うことによるバッテリーへの負荷です。充電中はバッテリーに電流が流れ込み、放電中は電流が流れ出します。この2つが同時に発生すると、化学反応が複雑になり発熱しやすくなります

熱はリチウムイオン系バッテリーの最大の敵です。長時間・高負荷でパススルー充電を繰り返すと、バッテリーの劣化が通常より早く進む可能性があります。

デメリット②:電力変換ロスが二重に発生する

バッテリーを経由するパススルーでは「AC→DC変換(充電回路)→バッテリー→DC→AC変換(インバーター)」という経路をたどります。各変換のたびにロスが生じるため、パススルー時の変換効率は直接ACを使うより低下します。消費電力の大きな家電を長時間使い続ける場合は、電力ロスに伴う発熱にも注意が必要です。

なお、バイパス機能を搭載した製品ではコンセントの電力をバッテリーを経由せず直接出力できるため、この変換ロスは発生しません。すべての製品が二重変換するわけではなく、製品設計によって異なります。

デメリット③:常時パススルーはバッテリー寿命を縮める

「コンセントに常時つなぎっぱなし+家電を常時使用」という状態を長期間続けると、バッテリーへの負荷が蓄積されます。特に100%付近で充放電を繰り返す状態(高SOC維持)はバッテリーにとって好ましくありません。

頻繁にパススルーを活用したい場合は、後述する「UPSモード」搭載製品を選ぶことで、この問題を大幅に軽減できます。

パススルー充電の注意点イメージ
パススルー充電の注意点イメージ

パススルー充電とUPSモードの違い

パススルー充電と似た概念にUPSモード(EPS:Emergency Power Supply モードとも呼ばれる)があります。混同されやすいですが、内部の動作に大きな違いがあります。

一般的なパススルー充電の動作

コンセントからの電力がバッテリーを経由しながら出力ポートへ供給される方式です。常時バッテリーへの充放電が発生するため発熱しやすく、長期使用によるバッテリー劣化が懸念されます。製品によっては、バッテリー残量が100%に達すると充電を一時停止し放電のみになるなど、制御方式は異なります。

UPSモードの動作

UPSモードの動作方式は製品によって異なりますが、ポータブル電源で主流なのは常時商用(バイパス)方式です。コンセントがある間はバッテリーをほぼ「待機状態」に保ちながらコンセントの電力を直接出力ポートへ供給し、停電を検知した瞬間に自動でバッテリーからの給電へ切り替わります。

一部の高級モデルでは常時インバータ方式(ダブルコンバージョン)を採用しており、常にバッテリー経由でインバーターを通して出力するため切り替えが発生しません(切替時間0ms)。ただし常時変換ロスが発生するためエネルギー効率はやや下がります。

いずれの方式もバッテリーへの充放電が最小限に抑えられるため、バッテリーへの負荷が大幅に低減され、寿命を長く保てます。切り替え速度は製品によって異なりますが、現行の主力製品では10ms以下を達成するモデルが増えています。

比較項目 パススルー充電 UPSモード
電力の流れ バッテリー経由 コンセントから直接出力
バッテリーへの負荷 常時発生(大) 最小限(小)
停電時の切り替え 即時〜数秒(製品による) 10ms以内〜20ms程度(製品による)
バッテリー寿命への影響 常時使用すると劣化しやすい ほとんど影響なし
主な搭載製品 多くの一般的なポータブル電源 EcoFlow・BLUETTI等の上位モデル

常時コンセントにつないで使いたい・在宅ワーク中のUPS代わりに使いたいという方は、UPSモード搭載製品を強くおすすめします。切り替え速度が速くバッテリーへの負荷も少なく、長期運用に適しています。

パススルー充電とUPSモードの違い比較イメージ
パススルー充電とUPSモードの違い比較イメージ

パススルー充電が向いている場面・向いていない場面

向いている場面

  • 在宅ワーク中の停電対策:PCやルーターをポータブル電源の出力につなぎ、コンセントにもつないでおくことで、停電時も作業を継続できる
  • ソーラーパネルで補充しながら使う:晴天のキャンプ中、ソーラー発電量が消費電力を上回っていればバッテリーを減らさず給電が続く
  • 帰宅後すぐに使いたいが充電もしたい:充電完了を待たずにすぐ機器を使える
  • 医療機器(酸素濃縮器等)の停電バックアップ:ただしUPSモード対応モデルを推奨

向いていない場面

  • 数年単位で常時つなぎっぱなし:バッテリー劣化リスクが高まる。UPSモードのない製品では特に注意
  • 消費電力が入力電力を大幅に上回る家電の使用:パススルーにならず、バッテリーが放電するだけ
  • 高温環境下での長時間使用:発熱しやすいパススルー+高温環境はバッテリーへのダメージが大きい

よくある疑問Q&A

Q. 全てのポータブル電源がパススルー充電に対応していますか?

現在販売されているポータブル電源の多くはパススルー充電に対応していますが、すべての製品が対応しているわけではありません。また製品によってパススルー時の最大出力や動作条件が異なります。購入前に仕様表または取扱説明書で「パススルー充電」「同時充電・給電」の記載を確認しましょう。

Q. パススルー充電中に停電が起きたらどうなりますか?

停電が起きると入力(コンセント側)がゼロになり、自動的にバッテリーからの給電に切り替わります。ただし切り替え速度は製品によって大きく異なります。一般的なパススルーでは数十ミリ秒〜数秒かかるものもあり、この間にPCが電源断になる場合があります。

UPSモード搭載モデルは切り替え速度が大幅に速く、現行の主力製品では10ms以下を達成するモデルが増えています(EcoFlow DELTA 3シリーズ:10ms未満、Jackery Plusシリーズ:約20ms など)。ここで重要なのが、PCのATX電源規格における「ホールドアップタイム」(瞬断への耐性)で、一般的に約10〜16msとされています。切り替えに20msを超える時間がかかるとデスクトップPCが落ちる可能性があるため、PC保護を目的とするなら切り替え10ms以下の製品を選ぶのが安全です。精密機器や医療機器のバックアップ用途でも同様に、切り替え速度の仕様を必ず確認しましょう。

※CPAPや酸素濃縮器・人工呼吸器等、医療にかかわる機材に関してはポータブル電源をバックアップ電源として使用使用することを推奨していないメーカーがほとんどです。そのためもしも使用されるのであれば自己責任でお願いします。

Q. パススルー充電中は本体が熱くなるのが普通ですか?

少し温かくなる程度は正常です。バッテリーへの充放電と変換ロスで熱が発生するため、通常使用より温度が上がりやすいのはパススルー充電の特性です。ただし、触れないほど熱い・異臭がするなどの場合は使用を中止してメーカーに問い合わせてください。また、通気口をふさがないよう設置場所にも注意しましょう。

Q. UPSモードとパススルー充電は同じ機能ですか?

似ていますが異なります。パススルー充電は「充電しながら給電できる」機能全般を指し、UPSモードはその中でも「コンセント電力を直接出力しながらバッテリーは待機・停電時に高速切り替え」という高度な制御を行う機能です。UPSモードはバッテリー劣化が少なく切り替え速度が速い点で優れますが、すべての製品が搭載しているわけではありません。

Q. パススルー充電を長期間使い続けるとバッテリーはどのくらい劣化しますか?

明確な数値はメーカーが公表していないケースが多いですが、常時パススルーによる発熱と高SOC維持の組み合わせは、通常使用より劣化を早めます。目安としてUPSモードのない製品での常時パススルーは避け、必要なときだけ利用するのが賢明です。長期的にパススルーを活用したい場合は、バッテリー管理機能が充実したUPSモード搭載モデルを選ぶことで劣化リスクを大幅に下げられます。

パススルー充電を在宅ワークのUPS代わりに活用するイメージ
パススルー充電を在宅ワークのUPS代わりに活用するイメージ

まとめ:パススルー充電を賢く使いこなす

改めてポイントを整理しておきます。

  • パススルー充電とは、充電しながら同時に外部機器へ給電できる機能
  • 入力電力が出力電力を上回っている場合のみ「充電しながら給電」が成立する
  • 停電バックアップ・ソーラー充電しながらの使用・帰宅後すぐ使うなどのシーンで特に便利
  • 常時パススルーは発熱・バッテリー劣化のリスクがあるため長期運用には注意が必要
  • UPSモード搭載製品はバッテリーへの負荷が小さく高速切り替えが可能で、常時接続に向いている
  • 在宅ワーク中の停電対策・精密機器バックアップにはUPSモード対応モデルを選ぶのがおすすめ

パススルー充電は使い方次第でポータブル電源の活躍の幅を大きく広げてくれる機能です。仕組みと注意点を理解したうえで、自分の使い方に合った活用をしてみてください。

当サイトではUPSモード対応のおすすめポータブル電源や、用途別の選び方も紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。